1歳から英語教育をするメリット

1歳児英語の勉強

1歳から英語教育をするメリットには、どのようなものがあるのでしょう。

1歳から英語を学び始めることのメリットには、言語習得の「臨界期」の考えがあります。

「臨界期」は、第二言語をスムーズに習得するには、一定の年齢までというものです。

「臨界期」の考えをご紹介しながら、1歳からの英語教育のメリットについてお伝えいたします。

言語の臨界期とは?

幼少期からの英語学習の重要性について、「臨界期仮説」という言語学の仮説があります。

・大人になってからでは英語の習得は難しくなる

・言語は早く学び始めた方が効果的に習得ができる

との論拠になっている考えです。

「臨界期」は、人が第二言語を習得するには、ある一定の時期を過ぎるとネイティブのような言語能力を身につけるのは困難になるという仮説です。

逆をいえば、人が言語を円滑に習得できるのは幼少期にしかないという考えです。

この「臨界期」が本当にあるのかないのかとの議論もあり、様々な説に分かれているのですが、多くの場合、子どもが思春期に達する前後の12〜15歳が臨界期の終わりと考えられています。

この臨界期をもっと早い時期とする考えもあり、幼児、特に生後1年までの赤ちゃんは、まだ母語処理の能力が確立していないため、外国語の音声識別が容易になるという研究結果もあります。

また、言語領域の中の「発音」や「文法」など個々の領域ごとに異なる臨界点があるという考えもあり、学術的にはまだ結論を見ていません。

メリット①英語耳ができる

英語耳

英語の発音を聞き分けられる「英語耳」を獲得するには、早くから英語に触れさせる方がいいという話はお聞き及びのことでしょう。

学術的に「英語耳」という言葉があるわけではないのですが、「rとlの発音」「子音で終わる単語」のように日本人の慣れていない音の聞き分けには、早期英語教育が有効とされています。

生後6ヶ月の赤ちゃんにはすでに外国語の音を学習する能力があるので、早くから英語耳を養うことができます。

またそもそも、日本語と英語は、使用する周波数帯が異なります。

ロンドン大学やNTTコミュニケーションズなどによる研究によると、日本語は1500ヘルツ以下なのに対し、英語は2000ヘルツ以上を使っているそうです。

幼少期に英語に触れた経験が少ない日本人には、英語の音を聞き取ることは非常に大変なことなのです。

1歳頃から日本語を使いこなすようになるので、1歳前後に英語の音を多く聞く環境を持つことで自然に英語を受け入れることができやすくなります。

メリット②英語脳ができる

英語脳

「英語脳」とは、耳にした英語の音や文字をそのまま英語で理解すること。

頭の中で日本語と英語間を翻訳する作業なしで、直接英語で考え話せるという能力です。

赤ちゃんは、1歳を過ぎると母国語とそれ以外の言語の聞き分けが始まり、母国語以外を言葉として聞き入れる認識力が弱ってくると言われています。

「英語脳」の獲得を目指すなら、早い方が良いでしょう。

メリット③英語習得に必要な時間を確保できる

英語学習時間の積み上げ

米国国務省の付属機関(Foreign Service Institute=FSI)の調査によると、日本人が英語習得に必要な学習時間は3000時間程度とのこと。

どの程度までの英語レベルを目指すのかによっての違いがあるにしても、1日1時間の勉強で1年365時間にしかなりませんので、およそ10年はかかってしまいます。

そうした意味でも、早くから英語を学びだすというのは学習時間を積み上げていけるのでメリットとなりますね。

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