0歳児のIQを伸ばしたいなら『話しかけ』

IQ

0歳児のIQを高めることができたらと願う親御さんは少なくありません。
0歳児のIQにとって大きな影響力を及ぼすのは、実は親の『語りかけ』なのです。
どのように語りかけをしたら知能を発達させることができるのか、おすすめ本もご紹介いたします。

子供のIQとは

子供のIQは、2歳から検査をすることができます。

そもそもIQは、intelligenceQuotientの略語で、「知能指数」という意味です。
IQは知能検査の結果の一つで、“頭の良さ” として馴染み深いものです。

以前は「精神年齢÷生活年齢×100」で算出する方法が主流で、数値が高いと知能が高く、数値が低いと知能も低いとされていました。

最近ではDIQと呼ばれる、同じ年齢の集団の中でどの位置にいるのかということをメインにした相対評価のような形の検査方法で表すことが多くなりました。

IQは、およそ5割が遺伝の影響を受け、残りの5割のうち3割は家庭環境が影響するといわれています。

 

現在のIQテストの大半は、言語的機能や論理数学的機能を測定します。

IQが高いからといって、必ずしも学力が高いとは限りませんが、IQの高い子供は、考える力や覚える力がいいといえます。

0歳児のIQを伸ばすには

頭を抱えた子供

人間の脳は3歳までに80%が完成し、知能指数が伸びるのは3歳までといわれています。

脳が発達する幼児期に、考えるためのシナプス回路を沢山使い、鍛えて発達させることで高いIQを身につけることができます。

メカニズムとしては、最初の段階ではほとんど繋がっていないニューロンが新しい経験をし刺激を得ることで、ニューロンの周りにシナプスが生まれ、それが情報を伝達するようになり機能するようになるというものです。

 

知的能力に関する研究結果に、「幼児期(生後3年間)の間に子供が親から話しかけられた言葉の単語の数が、その後の知的能力に決定的な影響を及ぼす」というものがあります。

IQを伸ばすには、子供に刺激を与えることが大切と言われています。

では、どのような刺激を与えるかというと・・・子供とどれだけ「話したか」が重要なのです。

子供は、話しかけられていることを認識→考えようとします。
その作業を繰り返すことで、脳の中の考えるために必要なシナプス回路が発達していきます。

繋がるニューロン

幼児が親から語りかけられた単語数を大規模に調査した結果では、語りかけられた単語数が多い子供の方が9歳になった時点でのIQが非常に高い傾向にあったそうです。

また、特に影響があるのは、幼児が言葉を話し始める前の生後12か月の間です。といっても、その後の6歳までの間の語りかけや会話は、全てその後のIQに大きな影響を与えます。

 

人は何かを考える時に頭の中で言葉を並べて処理していますので、語彙量はいろいろな能力の基礎になるというのは頷ける話ですよね。

語彙量が豊富なことで、理解量には差が出てきますので、この先何十年間もの学力や非認知能力に差が出てくるというわけなのです。

話しかけはどのようにする?

子供への話しかけ
では、0歳の赤ちゃんへはどのように話しかければいいのでしょうか?
こうした語りかけの大切さを説いている本からの引用で、その方法をご紹介していきます。

『3000万語の格差――赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』によると、語彙量だけでなく言葉の質も重要であるとしています。

3000万語の格差

言葉の量が多い家庭では、数だけではなく、言葉の豊かさ、複雑さ、多様さといった要素も見られた。

3000万語の格差

「3000万語の格差」の著者、サスキンド博士は幼少期の子供への接し方として、3段階のコミュニケーションプログラム「3つのT」を提唱しています。

◎3つのT

  • Tune In(チューン・イン)子供が興味を示していることに寄っていくこと。
  • Talk More(トーク・モア) たくさん話しかけようということ。
  • Take Turns(テイク・ターンズ)一方的ではなく、言葉のキャッチボールをすること。

こちらの本では、子供を良く観察をして、豊富な語彙と肯定的な言葉でたくさん話しかけましょう!といったことが書かれています。

 

では、どの位話しかけたらいいのでしょうか?

それについては、こちらの『0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児』から。

0~4歳「語りかけ」育児

子供の言語能力&知能を確実に伸ばす方法として英国政府が推奨したものです。

子供の才能を最大限引き出し、コミュニケーション能力を育てる方法として「1日30分間だけ、お母さんが静かな環境で赤ちゃんの興味に沿って遊んだり、語りかける」としています。

こちらの本では月齢別に「何を」語りかけ、「どうやって」遊ぶのが最適かがわかります。単行本ではなかなか読む時間が取れないという方には、画像のコミック版もあります。

どちらの本も直接子どもに向かい合って話しかけることの大切さを伝えています。幼い赤ちゃんには、ママパパとのコミュニケーションが良い教育となっていくということですね。

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