2歳からの英語教育は、遅いのでしょうか?早いのでしょうか?
2歳からの英語スタートは、遅くはありません。ベストタイミングとも言われています。
こちらでは、2歳児からの英語教育が良い理由についてお伝えいたします。
2歳児からの英語教育が良い理由
英語教育を始めるタイミングには様々な説がありますが、2歳は英語を始めるタイミングとしては大きく2つのメリットがあります。
語学習得の臨海説
ある一定の年齢である”臨界期”を越えると、それ以降は言語の習得が不可能になる、という仮説を聞いたことはありますか?
色々な研究者がこの問題を長い間に渡って議論していますが、未だにはっきりしていません。
臨界期までに言語がインプットされないと、その人は言語を習得するのがとても難しくなるという仮説です。
ドイツ人の言語学者であるエリック・レネバーグによれば、子供の語学の習得にはある一定の期間があるということです。
そして、言語中枢の発達は右脳左脳両方でされるものであり、思春期(11~12歳)までの成熟期間を過ぎると,母語を話すレベルの言語を獲得できなくなるというのです。
さらに、発音に関してもエリック・レネバーグの研究では、なまりがなく、ネイティブに近い発音を得るためには、脳の側性化の前のタイミングで言語を勉強し始めるのが良いそうです。
タイミングとしては6歳より前がベスト。遅くとも12歳までに学びはじめることが理想としています。
英語耳を身につけることができる
英語には日本語にない発音が、たくさんありますね。
できるだけ小さい頃からネイティブの英語の音声に触れていないと、聞き取ることが難しいと言われています。
そうしたことから、英語の発音やイントネーションがそのまま自然に聞こえてくる「英語耳」をわが子に身につけさせたいと願う親御さんは大勢いらっしゃいます。
なぜ、日本人には英語のリスニングが難しいかというと、日本語と英語には2つの大きな違いがあるからです。
1つ目は周波数で、英語と日本語では音の周波数が異なるといわれています。
低い周波数の日本語(1500Hz以下)に慣れてしまうと、高い周波数の英語(2000Hz以上)は耳が「雑音」と認識してしまうようです。
2つ目は、英語には日本語に存在しない音があるからです。
“L”と”R”の違いや”TH”などが聞き取れないというのは、皆さんも良くお分かりかと思います。
けれども、もっとも日本人が聞き取れないのは「母音」です。
日本語には、「あ・い・う・え・お」の5つの母音の実なのに対して、英語は20近くの母音があります。
この英語耳については、聴覚は3歳~7歳ごろまで急速に発達してピークを迎え、その後は横ばいで加齢とともに徐々に衰えていくと言われています。
特に0歳~3歳は、急激に発達するので「耳の黄金期」とも呼ばれています。
生まれた後に色々な音を聞くことで、この耳の機能は徐々に完成していき、生きていくために必要な音は何なのかを脳が決めていきます。この黄金期を過ぎてしまうと段々聞きとる音が固定化されていくので、新しい音を聞き分けられなくなってしまいます。
子供を「英語耳」にしたいのなら、できるだけ小さいうちに英語教育を始めることが重要ということです。
といっても、この英語を聞く環境を維持しないと、「日本語耳」が発達していくうちに「英語耳」がなくなり、徐々に英語が聞き分けられなくなってくるそうです。継続が大切なのです。
まとめ
“臨界期”については、いまだにはっきりはしていません。
とはいえ、英語の習得を100%保証するという方法は存在していませんが、早い段階で英語教育を始めるメリットはありそうです。
たくさん言葉を聞いて覚える2歳だからこそ、できればネイティブスピーカーの英語と触れて、日本語だけでなく、英語の発音を聞きとる回路を脳に形成させたいですね。
子供の興味や関心も様々ですので、それぞれの学習環境や適性に合わせた英語環境を用意してあげたら良いでしょう。