「0歳から始めることのできる教育、何をしてあげるといい?」そのようなお悩みはありませんか?
0歳というと、生まれてきたばかり。それが1歳ともなると歩き始めている子もいるという大変大きな変化のある成長期です。
今が一番の成長期で、脳も心も体も「見るもの・聞くもの・感じたもの」の刺激を受けて伸びていきます。この時期、0歳からだからこそ始めることのできる教育で、将来伸びる力をつけてあげることができます。
0歳から始めることのできる教育方法をこちらでは、ご紹介いたします。
0歳の赤ちゃんの教育方法は?
0歳から始めることのできる教育方法というと、何かを教え込もうとするのか?と思われるかもしれません。
もちろん、そのようなことはありません。
赤ちゃんの脳に刺激を与えてあげようということです。
なぜ、この時期から?早すぎないと思われるかもしれませんが、実はこの時期だからこそできる重要なことがあるのです。
それは、まずこの時期が脳が一番発達する時だからです。
赤ちゃんは生まれてから1歳になるまでに、表情が豊かになり、ものを掴めるようにもなります。また、座ったり、立ったり、言葉を発したりすることができるようになったりと目ざましい発達を遂げます。
一生の中で最も脳が発達するのが、0~1歳の時期で、3歳までには、人間の脳の8割はできあがると言われています。
0歳は、素晴らしい吸収力を持っていて、脳も心も体も成長していきます。
「見るもの・聞くもの」をスポンジのようにどんどん吸い込む時です。そして、刺激が多ければ多いほど、脳の質はどんどん高まっていきます。
五感を刺激して脳を発達させる
では、どのようなことを具体的にやっていけばよいのでしょうか?
赤ちゃんの脳の発達を促すには、「見る」「聞く」「触る」といった五感を刺激することが大切です。
赤ちゃんは日常生活の中でもたくさんの刺激を外部から受けているものですが、ご両親からも愛情のこもった刺激を与えてあげるようにしましょう。
聴覚と触覚は、胎児の時から発達しているので、新生児期から「声掛け」や「スキンシップ」をたくさんしてあげてください。
もっとも簡単にできて、早くからできることです。おむつを替えたり、ミルクをあげる時に赤ちゃんの名前を呼んで、話しかけてあげましょう。
次に、五感を刺激するためのスキンシップ、絵本の読み聞かせ、積み木やブロック遊びについて詳しくお伝えしていきます。
0歳児への言葉かけで、お困りの方はこちらの記事もご覧ください。
スキンシップ
1.愛着関係を育む
何も特別なものやことをするのではなくとも、赤ちゃんを抱っこして肌を触れ合うことも大切です。
子どもが安心して愛情を確認できることで、情緒が安定し、将来的には人と親密な関係を築く力を与えてくれます。
抱きしめながら、たくさん語り掛けてあげてください。
また、赤ちゃんへのボディマッサージや「なでなで」といったスキンシップは赤ちゃんの身体の健康だけでなく、情緒が安定するようになったり感情が豊かになったりという効果があります。
スキンシップをすると脳の視床下部から「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは、「愛情ホルモン」とも呼ばれている脳内物質の一つで、不安やストレスなどを抑制する働きがあると言われています。
オキシトシンは、スキンシップによって赤ちゃんだけでなく、ママパパにも分泌されます。オキシトシンは、身体的な接触だけでなく、「感情を共有する」「愛しいと思う」「気持ちいいと思う」といった心の動きでも分泌されます。
オキシトシン濃度が濃い人ほど、他人への信頼度も高くなったという実験結果もあります。家族がお互いに、安らぎを感じられ、親子の愛着関係を育んでいくためにもスキンシップは大切です。
2.学力アップや身体の発達につながる
実は、オキシトシンは学力アップにつながる力を育むことにも関係するのです。
オキシトシンの分泌で心身がリラックスした状態となることで、目の前のことに集中できるようになります。これから、様々なことを学んでいく赤ちゃんにとって学習の土台となる、記憶力が増加、学習意欲の促進などにもつながると考えられています。
また、スキンシップには、成長ホルモンの分泌を促す働きがあるとも言われています。成長ホルモンは、体組織の修復・再生をする働きがあるため、病原体や病気への抵抗力・免疫力を高める働きがあります。
スキンシップは生後一年以内がもっとも効果的と言われています。日々の暮らしの中で、スキンシップをたくさん取り入れて、赤ちゃんの成長を応援してあげてください。
絵本の読み聞かせ
「絵本の読み聞かせ」は、聞くことや見ることにもなりますので、特に賢い子に育てるためにはおすすめです。
1.言葉や表現を覚えることができる
0歳児向け絵本の絵を見ながら、言葉の意味を理解していくことで覚える言葉や理解できる言葉の数も増えていくことでしょう。言葉だけでなく、多くの表現にも触れる機会にもなります。
たくさん読み聞かせることで、子どものしゃべり始めが早くなる傾向にあります。
言葉をしゃべるためには、その言葉の音を聞かないと覚えられません。0歳の子どもが言葉を覚えていくためには、くり返し、たくさんの言葉を話しかけたり、絵本を読み聞かせするなどの「入力」が必要です。1日10分程度を目安にして絵本などを読み聞かせてあげるのを習慣としてみることをおすすめします。
2.親子のスキンシップになる
絵本の読み聞かせで、赤ちゃんを膝の上にのせたりしながら読むことになりますので、自然なスキンシップの機会となります。
赤ちゃんは、肌のぬくもりや匂いを感じてリラックスしたり、愛情を感じます。言葉はまだ赤ちゃんには分からなくとも、ママパパが優しく語りかけてくれるのは嬉しいので、赤ちゃんの情緒安定にも役立ちます。
3.好奇心や集中力が育つ
赤ちゃんへの読み聞かせで、多い悩みとして「絵本を見てくれない」「集中してくれない」といったものがあります。
見てくれなくてもすぐにあきらめず、くり返し読み聞かせることで絵本に対しての興味を持ってくれるようになるかもしれません。
本の好みがあるので、集中できる本とできない本が出てくると思いますが、赤ちゃんにもわかりやすい絵と聞きやすい音で構成された絵本なら、次第に絵本に反応し、集中してくれやすいはずです。
また、ママパパがすぐ近くにいる安心感から、様々なことに積極的に興味を持つようになっていきます。
4.想像力や知性を育てる
絵本をくり返し読むことで、どんどん好奇心や想像力が広がっていきます。想像力が広がることで、広い視野で物事を考えたり、他人の気持ちになった考える力を育てることにもなります。
成長過程に合わせて本を選んであげて、その子の好奇心や興味・関心を引き出してあげましょう。本を読むのが好きな子に育てば、将来的に自ら進んで物事を学んでいく子に育っていきます。
積み木やブロック遊び
また、赤ちゃんはものに触ったり、握ったりすることでも刺激を受けます。積み木やブロックなどで遊ばせてあげましょう。
手先を使うことは、とても繊細な作業です。手先の器用さ、バランス感覚、集中力が必要になります。また、ブロック遊びは自分で色々と考えることで、想像力や創造力も鍛えられる遊びです。
ただし、赤ちゃんは、口に何でも入れたがるので赤ちゃんが口に入れても大丈夫な素材や大きさを選ぶようにしましょう。