年々、白熱化する幼稚園受験、いつから対策を始めたらいいのでしょう?
幼稚園受験として、いつから、どのような対策を始めてお受験に挑むとよいのかについてお伝えいたします。
少なくとも、1年前には始めておき、お受験対策として幼児教室に通うことがふつうです。幼稚園の受験は事前に準備が必要です。
どのような準備を進めて、お受験に向かうといいのか参考にしてください。
幼稚園受験のスケジュール
人気の幼稚園受験は、倍率が高くなり、狭き門になっています。
希望の幼稚園に入るためには、スケジュールをしっかりと把握し、事前準備が必要です。
ポイントとなるのは、「情報収集」です。正しい情報を入手し、事前に対策をしていくようにしましょう。
一般的な受験の流れやスケジュールは以下の通りです。
1.情報収集
4~8月、情報を集める時期です。入園前の1年~1年半位から始める親御さんが多いようです。
HP、ガイドブック、知り合いなどからの情報を得るようにしましょう。
幼稚園によっては、オープンスクールとして「幼稚園見学会」を行っている場合もあります。候補の幼稚園がいつ、実施するかチェックしておきましょう。
その他に、運動会やバザーなど見学可能な行事がある場合は申し込んでみましょう。
2.入園説明会
7月から9月にかけて、「入園説明会」が開催されます。(早いところで5月頃からスタート)
希望の幼稚園の説明会のスケジュールは事前に確認して、必ず参加するようにしましょう。
園の教育方針や年間行事などの資料がもらえるほか、年間にかかる費用を教えてもらえる機会なので、ぜひ参加しておきたいところです。
説明会で願書を配る幼稚園も多くありますので、願書の配布時期や方法は要チェックです。日程や時間が決まっており、そのスケジュール以外では受け取れない園がほとんどです。
早いうちから情報を確認して、スケジュールを立てておくようにしましょう。
3.願書提出
9月から10月頃、「入学願書」を受け取り提出します。
願書の提出日や方法も要チェックです。
提出日が一日のみ、郵送での提出のみ、かつ期間も限定されている場合がありますので、注意しましょう。
4.選考
多くは11月に、「面接」や「書類選考」などが行われます。(早いところで10月、多くは12月までには終了)
面接と考査の内容は、幼稚園によって様々です。試験内容についても、事前の調査をしっかりして対策をしておきましょう。
理想的なお受験までのスケジュール
希望の幼稚園によっても、入園テストなどの日程は変わってきますので、こまめに受験情報を確認することがまずは先決です!
11月の幼稚園受験に向けての理想的なスケジュールは以下のようになります。
11月 | 幼稚園受験を決定する |
12月~3月 | 幼稚園研究、志望校選び |
4月~ | 幼児教室で受験対策 |
5月~ | 幼稚園説明会参加 |
6月~9月 | 幼稚園の見学、願書入手、受験校最終決定 |
10月~ | 願書提出、試験 |
幼稚園受験の教室や塾に入る時期は、狙っている幼稚園の難易度にもよりますが、2年保育の場合、もっとも多いのは、3歳になる年からです。
4歳になる4月に入ると、子どもが慣れるまでに時間がかかったり、受験準備も重なってしまうのでかなり慌ただしくなってしまいます。
3年保育の場合は、一般的には受験の1年前にあたる2歳になる年の11月頃から通い始めます。
家庭でのお受験対策
幼稚園受験は、基本的には「書類選考」「考査(実技)」「面接」などが実施されます。
受験する幼稚園の情報をしっかり集めて、どのような受験内容なのかを知っておいて対策を立てておきましょう。
特に、面接の内容はその幼稚園によって大きく大人ります。面接を受けるのも、親子での面接だけでなく、親のみ、子どものみなどのパターンがあります。
子どもの準備、大人の準備それぞれをご紹介します。
子どもの準備
①基本的なマナーを身につける
基本的なあいさつや名前が言える。人が話している時は勝手なおしゃべりをしない。お話を聞くときには話している人の目を見る。呼ばれたら返事をする。片付けができるようにする。一人でトイレに行けるようにする。
基本的な生活習慣やマナーが身についているかどうかも、テストでのチェック対象となります。急に身につくものではないので、日頃から準備を進めていってください。
②面接に応じられるようにする
「母子分離ができること」面接室に子どもが一人になっても大丈夫なように、受験までに少しずつ慣らしていきましょう。そのためには、日頃からの親子の信頼関係をしっかりと築いておくことです。
「コミュニケーションをとれること」きちんとした言葉でコミュニケーションをとれるのか、質問や指示に応えられるかを面接では見られます。日常生活で、簡単なお手伝いをするようにして、練習をしていくといいでしょう。
③知能・芸術のテストに備える
幼稚園によってテストの内容が違いますが、パズルを完成させたり、絵画を描かせたりしますので、あらかじめ受験の内容を知って対策をしておきましょう。
親の準備
①情報収集をする
受験する幼稚園の情報を集めることです。
過去のお受験の内容、面接で何を聞かれるかなどもできるだけ調べて対策を立てておくと良いでしょう。
②幼稚園の理念を調べる
園側は、それぞれの幼稚園の理念にあった家庭を選びたいと思っています。通いたい幼稚園についての教育方針や理念、指導内容についてはよく調べておいて、面接で尋ねられても説明できるようにしておきましょう。
③志望動機を明確にする
どのような子どもになって欲しいかの家庭の教育方針と志望した幼稚園の理念がかみ合ったっものであるか、きちんと答えられるように考えを整理しておきましょう。
志望理由やどういう子どもになって欲しいか、子どもの性格などは、定番の質問ですが、両親の意見を一致させておくことも必要です。互いの意見が異なっていることで、日常生活でも意見の相違があるような家庭ではないかと思われる可能性があります。
幼稚園受験に向けて幼児教室や塾に通う
受験用の教室や塾とは
幼稚園受験と言えば、お受験対策の幼児教室に通う子がほとんどです。1年以上教室に通うのがよいといわれています。
大手の教室などは0歳からのクラスを開設しているところもあります。
理系AI人材育成塾「AiQKIDS(アイキューキッズ)」を運営する株式会社アイキュー(本社:東京都)が2020年12月に「幼稚園・小学校受験」に関する調査の結果を発表しました。
調査は、一都三県在住の年収1,000万円以上で小学生以下の子どもがいる親1,045人を対象に実施したもので、それによると、志望園または志望校に合格した家庭の7割以上が学習塾に通わせたそうです。
また、何歳から塾に通わせたかという質問については、3歳~(20.2%)、4歳~(19.4%)、2歳~(19.0%)と約6割が2歳~4歳のうちから受験対策を始めているという結果でした。
幼児教室といっても、受験に力を入れている教室とそうではない教室がありますので、受験対策として通うなら対策に強い教室を選ぶようにしましょう。
また、もし行きたい幼稚園が明確に決まっているのであれば、行きたい園に特化した教室がおすすめです。そうした教室では、行きたい幼稚園に絞った対策と指導をしてもらえます。
幼児教室に通うことで、学力、運動能力やマナーなどを身につけることができるほか、人前で話す力や、周囲との協調性がつきます。
ママから離れることが苦手な子や、人前で緊張しまう子は、教室に通って徐々に慣れていくことが大切です。
幼児教室との相性がよくないと、子どもが嫌がったり、教室での学習を身につけることができません。
事前に教室を見学したり、体験教室に参加をしてみて、子供に合った教室を選びましょう。
お受験の教室、塾に通わせるための費用
おおよその幼稚園受験の費用についてお伝えいたします。
入塾費 |
大手塾は、平均して50,000円の入塾費がかかります。(高いところで80,000円ほど)個人塾であれば、平均30,000円~50,000円ほどなので、大手よりは少し安価です。 |
月額費 |
大手塾、個人塾ともに、お受験コースは週1回(月4回)で平均30,000円前後です。 |
教材 |
塾によっては、教材費が追加で必要な場合もあります。 1教材あたり、1,000円~2,000円位です。 |
そのほか、夏期講習・春期講習・模擬試験・直前講習など、通常の授業のほかに、追加の授業を行うところも多く、そうした特別費用も発生すると思っておいた方が良いでしょう。
受験間近のプレ面接などは、面接での緊張などに慣れる意味でもおすすめです。そうした実践的な指導を積極的にしている教室や塾は選ぶというのも良いですね。