1歳までの教育をどうしたらいいか困っている方は多くいらっしゃいます。
まだ言葉も話せない1歳児までの教育は、「心」と「体」の2つを健康な状態とすることです。
2~3歳頃からの教育をじゅうぶんにしていくための準備をしっかりしていく期間として、どのようなことをしたらよいのかをご紹介いたします。
0歳児の成長
赤ちゃんは生まれた時から1年の間に毎日めまぐるしい発達を続けていきます。
赤ちゃんの脳の重さは、1歳までに大人の約70%まで成長します。
まだ五感が未発達の状態で生まれてきた赤ちゃんは、成長と共に発達していきます。
特に、視覚は生まれたばかりの赤ちゃんは、30㎝先がぼんやりと見えている程度が、9ケ月から1歳11ケ月ごろの間に視力は0.2から0.4位になります。
一方、聴覚はお腹の中にいる時からすでに発達していて、生まれた直後からママの声を認識しています。
生後3ケ月頃には、ママの声の方に顔を向けるなどの反応をするようになり、8~9ケ月頃には言葉を少しずつ理解し始めるため、自分の名前を呼ばれると振り向くようになります。
0歳は、可能性を広げる準備期間
0歳児は、まだ急激な発達をしている時期なので、もっとも大切なことは「心」と「体」の2つを健康な状態に育てることです。
・ふれあいの機会や遊びを通して、親子の愛情と信頼の絆を育むこと。
・遊びの中で身体能力を高めていくこと。
こうしたことで、心も体も健康な状態で、その後の知的能力や運動能力を伸ばしていくことができます。
家庭での教育 アタッチメントを育む
0歳児の勉強は、コミュニケーションをとることが一番の教育になります。
育児の基本となるのが「アタッチメント理論(愛着理論)」という概念です。
子どもが心身ともに健やかに成長するための基盤として、ママやパパから無条件に受け入れられ、愛される経験から形成されていくものです。
アタッチメントは、子どもに安心感を与え、自己や他者への信頼感をもたらします。
親が子どもに期待する頭が良いこと、運動ができること、生活力があることなど、すべてアタッチメントが基盤となります。
【2か月~8か月】
おむつを取り替える時や、ミルクをあげる時などに目を見て話しかけてあげるようにしましょう。
赤ちゃんはまだ言葉の意味は分かりませんが、ママの声の調子や表情を感じることでだんだん表情が豊かになっていきます。
「ベビーマッサージ」、「ベビーヨガ」などでコミュニケーションをとりつつ、お座り、ハイハイ、寝返りなどができるようにバランスよく身体能力を発達させてあげるのもおすすめです。
「絵本の読み聞かせ」や「童謡」を歌ってあげるのも、言葉の獲得につながっていきます。
【9か月頃~】
0歳児の発達は一人ひとりまちまちなのですが、ハイハイや手指が発達してくる頃で、欲しいものに対しての意思表示もできるようになってきます。
赤ちゃんの言葉の発達を促すために、たくさん話しかけてあげましょう。
赤ちゃんが何か言ったら反応することが大切です。
たとえば、ごはんにおいしそうな反応をしたら、「おいしいね~」と声を掛けたり、子どもの声に肯定してうなずいたり、繰り返すなどしてあげましょう。
また、子どもが興味を示したものに共感するのも重要です。
赤ちゃんが花を指さしたら「お花だよ」と言葉にしてあげましょう。
一言を付け加えるのもおすすめです。犬を指さして「わんわん」と言っている時には「わんわん、かわいいね」といったように答えてあげましょう。
絵本の読み聞かせも、言葉を教えるのにおすすめです。
少しお話がわかるようになってきたり、指差しができるよになったりしたら、絵本に出てくるものを説明しながら読んであげるのもいいですね。
また、指先の器用さを向上させるためには、下記のような遊びをさせてあげましょう。
・手遊び
・工作
・粘土
・積み木