「モンテッソーリ教育」教材の種類

モンテッソーリの教具

いま注目の教育法「モンテッソーリ」の教材の種類についてお伝えします。
モンテッソーリの教材の種類は、たくさんありますので、どういうものがあるのかご紹介していきます。
自宅でモンテッソーリ教育を取り入れる「おうちモンテ」も流行していますが、手作りや100均のものを利用している方も多いようです。
自宅でのモンテッソーリ教育をお考えの方に、こちらの教材の記事をご参考にして下さい。

モンテッソーリ教育とは?

ここ数年、子どもの想像力や自己肯定感を養うための教育法として「モンテッソーリ教育」が注目されています。

モンテッソーリ教育は、100年以上も前にイタリアの医師であり教育家のマリア・モンテッソーリが考案したものですが、100年以上経った今でも時代や文化の違いを超えて世界中で支持され、この教育を受けた方達の活躍によって注目を集めるようになりました。

将棋の藤井聡太さんやAmazonの創設者ジェフ・ベゾス、マイクロソフト創設者ビル・ゲイツなどがこのモンテッソーリ教育を受けたことで有名です。

 

モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。

モンテッソーリ教育では子どもの成長機会を増やすために、「教具」と呼ばれる知育玩具を用いますモンテッソーリ教具は、「一般的な玩具と教材の中間に位置するような存在」です。

モンテッソーリ教育の教具とは?

モンテッソーリ教育では、子供たちが自由に自発的な行動・活動に取り組むことが尊重されます。モンテッソーリ教具は、子どもが自分自身を育てやすいように設計されています。

その際、周囲にいる大人は、子どもが自ら成長しようとするのを手伝う「援助者」として接することが求められます。大人の役割は、子どもが好きなように教具を選んで遊べる環境を用意すること、好奇心を刺激するような魅力的な教具をそろえることです。

モンテッソーリ教育では、積み木や糸、文字板、算数棒などさまざまな種類の個性的な教具を使用します。モンテッソーリ教具は、子どもにとって実際に体全体を動かして、さまざまなことを学び、興味を追求する活動のための道具です。

モンテッソーリ教具の主な特徴としては、

  • 子どもが取り扱いやすいサイズである
  • 子どもの発達段階に合ったものである
  •  子どもの知的要求に応えられるように、系統だてた準備がしてある
  • 常に整理整頓され、子ども達にとって魅力的である

などがあげられます。

モンテッソーリ教育で用いる教具は、5つの分野の教育に関連しており、教育法の種類によって使う教具が異なります。

モンテッソーリ教育の5分野

モンテッソーリ教育には、「教具」のほかにも独特な言葉が多く使われています。
その一つに、「敏感期」という概念があり、幼少期の子どもが将来生きていく力を身につけていくために、何かに強い興味を持って同じことを何度も繰り返す時期のことをいいます。

モンテッソーリ教育には、「日常生活」、「感覚」、「言語」、「算数」、「文化教育」という5つの分野があり、子どもの発達段階に合わせた「敏感期」に対応したものです。

日常生活

日常生活の練習の目的は、身体運動の獲得です。子どもが自分の体を意志どおりにコントロールする能力を身につけることを促します。特に1~2歳の子どもは、「運動の敏感期」にあたり、手指のコントロールを身につけていきます。

日常生活の練習の教具としては、「シール貼り」や「紐通し」「縫いさしセット」などがあります。

ひもとおし
画像:学研の保育用品

感覚教育

モンテッソーリ教育では、3歳以降を「感覚の敏感期」としています。これを利用しながら、外界からの感覚刺激に対して意識的に感覚器官を使った遊び・練習を実践します。

感覚教育の教具としては21の教具があり、円柱さし、触覚板、雑音筒、味覚びん、嗅覚筒などそれぞれの教具が視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚を刺激し、感覚を洗練させていきます。

円柱さし
画像:学研の保育用品

言語教育

子どもが「言語の敏感期」に言語能力を発達させていくのに合わせて、「話しことば」「書きことば」「文法」「文章構成」を身につけていくのをサポートします。

言語教育では、「絵カード」や「砂文字板」をはじめとして、手作りによる教具が多く使われます。

絵カード
画像:学研の保育用品

算数教育

子どもが数字、物の大きさ、量などに興味を示す時期は「数の敏感期」と呼ばれます。

モンテッソーリ教育では、生活を通して「子どもが論理的に数量概念を認識して、算数を体系的に学ぶ」「子どもが論理的に思考する力、理解力、判断力などを養う」ことを目的としています。

「算数棒」や「1、10、100、1000の金のビーズ」などの20種類の教具を使って、数量について手で扱いながら覚えていくよう促していきます。

算数棒
画像:学研の保育用品

文化教育

子どもは、4~5歳頃から世界に興味を持ちだします。「文化の敏感期」と訪れです。

文化教育では、言葉と数以外の、動植物、地理、地学、歴史、道徳(宗教)、音楽、体育、美術などを含む分野の能力を育みます。

「時計」「動物・植物パズル」や「世界の国旗」、「地球儀」、「世界地図パズル」、「日本地図パズル」などの教具で学んでいきます。

時計
画像:学研の保育用品

おうちモンテで教材を工夫

おうちモンテを行う上で最も大切なことは、子どもが心から興味を持った作業を、思う存分やらせてあげることです。親が無理強いしては絶対ダメです。

インスタグラム投稿から、おうちでのモンテッソーリ教育をしようとしていらっしゃる方をご紹介いたします。
モンテッソーリ教育の教具は、かなり高価なので100均やスリコの商品などで実践することができる例として参考にされてください。

 

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