1歳児の家庭学習をどのように進めたらいいのかについてお伝えします。
赤ちゃんから幼児へと成長する1歳児の家庭学習は、将来伸びる力の基礎を作るのが目的となります。
「何かしたいけれど、何から始めたらいいか分からない」そんな悩みを持ったママパパにどのようなことをしたらいいのか、1歳の家庭学習のご紹介をいたします。
1歳の子どもの発達
1歳の時期は、赤ちゃんから幼児へと育つ、運動機能や言葉などの成長が著しい時期です。
ハイハイをしたり、つかまり立ちをしたり、伝い歩きをしたり、早い子は歩き始めたりする時期ですので、行動範囲がぐっと広がります。
また、手先が器用になってきて物をつかむことができるようになります。自分で両手でコップを持ったり、スプーンで食べることができるようにもなっていきます。
ことばも発達してきて、「わんわん いた」「ごはん ちょうだい」など二語文を話して、意思表示ができるようになります。親の言葉も少しずつ理解して、親とのコミュニケーションも取れるようになってきます。
1歳児の家庭学習のポイント
1歳児は色々な能力を高まってきたことで、好奇心が旺盛になって、「自分でやりたい!」という意欲が強くなる頃です。
この時期の「勉強」は、まだ机に向かっての勉強ではなくて大丈夫です。
日々の暮らしの中で、子どもが楽しいと思うこと、興味を持つことを大切にしましょう。
子どもが何かしようとすると先回りして、つい手を出したくなりますが、子どもの成長具合をみながら、自分でできそうなことは積極的にさせてあげましょう。
子どもは、興味を持ったことができるようになることで、達成感を覚えて自信がつきます。
家庭でできる1歳児への幼児教育
1歳児は、まだ五感を育んでいく時期。「見る」、「聞く」、「触る」などの感覚を通じて、脳に刺激を伝えるようにしましょう。
家庭の中でできる幼児教育をご紹介していきます。
◎生活習慣・しつけ・マナー
1歳児のしつけで大切なのは、すぐに結果を求めないことです。 生活で大切なことを繰り返してお子さんに伝えて、少しずつ覚えていけばよいのです。 いたずらや危険なことをした場合は、叱らずにお子さんの目を見て、ゆっくり何度もダメだということを教えます。 少しずつ、自立に向けたお片付けや洋服の脱ぎ着などの練習もしていきましょう。 |
◎外遊び
外にお出かけすることは、1歳児にとっては新鮮な刺激がいっぱいで、常に五感を刺激する要素が沢山あります。 まだお昼寝が必要な1歳児、明るい時間に太陽の光を浴びて体を思いきり動かして遊びましょう。 体を沢山動かすと、いっぱいご飯を食べてくれますし、疲れるので夜の眠りがしっかり取れるようになれます。生活リズムを整えることも大切な学びです。 |
◎手先を使う動作・手遊び
幼児教育・知育教育では、手の巧緻性を高めることが重要視されています。 手や指をいっぱい使うような遊びや小さなものをつまむ練習、スプーンで食べることなどのほか、知育玩具で遊ぶこともおすすめです。 知育玩具には、1歳児の手指の発達を促すものや集中力や想像力を高めるようなものがあり、子どもの脳にいい刺激を与えられます。 「ひも通し」や「積み木」、「お絵かき」、「塗り絵」がおすすめです。 |
◎絵本の読み聞かせ
1歳児は聴覚が発達してくるため、沢山話しかけてあげましょう。周りのものを指さして、子どもに伝える「言葉かけ」も重要な幼児教育になります。 また、「絵本の読み聞かせ」は、子どもの語彙力を伸ばす大きな効果があります。絵本によって、子どもの思考力や想像力を養うこともできます。 |
まとめ
将来、「生きる力」の基礎を身につけるのが幼児教育の役割です。
1歳児の教育は、ふだんの暮らしの中でいつでもする機会があります。
毎日の生活の食事や遊び、読み聞かせなどを通して、幼児教育をすることは十分できますので、教材を用意したり、お教室に通わずとも行えるものです。
子どもの好奇心を大切に、成果よりも「人間性」を育むことを大切にして、生きるために必要なことを感覚的に学んでいけるように機会を見つけてあげるように意識してあげましょう。