小学校お受験で幼児教室に通わずに家庭で学ぶおすすめ教材をご紹介いたします。
お受験向きのおすすめ通信教材と市販のワークによる家庭学習で合格を目指しましょう。
こちらの記事を参考にして、お子さんに合った教材を見つけて、学習する習慣を身につけて学力を伸ばしていってください。
小学校受験におすすめの幼児通信教育教材
こどもちゃれんじ思考力特化コース
しまじろうでお馴染みのベネッセの「こどもちゃれんじ」。
通常の「こどもちゃれんじ」も、通年で学習していけば年齢に応じた学習分野をバランスよく学べ、お受験の面でも生活常識を身につける点が良い教材です。
それにプラスする、もしくは単独で選んで欲しいのが「思考力特化コース」という教材です。
年中(すてっぷ)と年長(じゃんぷ)から利用できる思考力特化コースは、「考える力」を身につけることを重視した教材です。
ワーク中心で考える力に特化した教材で、通常教材の2倍以上あり、ボリュームたっぷりですので、ペーパー強化をはかれます。
「こどもちゃれんじ」とは違い、エデュトイ(知育玩具)・DVD・絵本は毎月届きません。
料金:2,980円(税込み) (年払い 2480円/月)
画像:こどもちゃれんじ(すてっぷの思考力特化コース)
モコモコゼミ
「モコモコゼミ」は、2020年4月より旧ハローキティゼミから名称が変わりました。
大手幼児教育の「こぐま会」による監修+中学受験で有名なSAPIXの提携により、お受験に特化しています。
「モコモコゼミ」は学習内容を先取りというよりも、1つ1つの問題が深く、すごく考えないと解けないので考える力(地頭)を育てられます。
教材セットとしては、冊子教材、カード、シールなどが届きます。
画像:モコモコゼミ
オプションとして2021年からオンライン「モコモコちゃんねる」が始まり、モコモコゼミの冊子教材と連動し、字が読めない幼児向けに問題を読み上げたり答え合わせをしてくれるので子ども一人で学べます。
料金:年少・年中・年長コース(2,662円/月)、モコモコちゃんねる(1,078円/月)(税込み)
ほかに、算数特化コース(1,620円/月) 、プチコース(1歳~2歳)、プレコース(2歳~3歳)もあります。
▶▶▶モコモコゼミ公式サイト
Z会幼児コース
「Z会幼児コース」は、「ワーク学習」と「実体験」の2つの軸で「なぜ?どうして?を考えられる力」(あと伸び力)を伸ばしていく教材です。幼児期にふれたい様々な領域をワーク学習と実体験の両輪で網羅しています。
その結果、自分で興味のあることを学習する習慣がつき、のちに一気に伸びていく学力を土台を養います。
画像:Z会幼児コース
Z会は「ぺあぜっと」という体験型の教材が最大の特徴です。親子で一緒に実験や工作、料理などを体験することで、子供の学びに向かう好奇心を刺激してくれます。
この親子一緒にというのができるご家庭でないと、こちらの教材には向いていません。
また、添削課題もあるのも特徴の一つで、専属の先生が手書きのアドバイスをくれるので、子供のやる気アップにもつながります。
2021年からは、動画や音声を使ったデジタルワークも追加されました。
料金:年少コース(2,200円/月)、年中コース(2,640円/月)、年長コース(2,860円/月)(税込み)
年払いによる割引もあります。
小学校の受験問題集の種類と選び方
小学校受験は、多くの学校で「ペーパー試験(筆記テスト)」が行われており、その対策が必要です。問題集には様々な種類があり、どれにしたら良いか迷ってしまわれることでしょう。
お受験では、問題集選びがとても大切です。教材会社、老舗出版社系、新興出版社系など色々ある中、質の良い問題集となると、大手幼児教室が監修・出版している問題集がおすすめです。
幼児教室が幼児教育の現場と直結しているだけあって、幼児でも分かりやすく、取り組みやすいように構成されているので、効率よく取り組めるでしょう。
学校別問題集、分野別の問題集、単元・領域別の問題集のおすすめをご紹介いたします。
学校別問題集
志望の学校があるのであれば、志望校の過去問題集は必ず購入するようにしましょう。
過去数年分の問題などが収録されているため、ある程度、志望校の問題内容や出題傾向を把握することができます。その学校の出題傾向に応じて、学習メニューを考えたり、教材を選んだりしていくことができます.
最初から、こちらに取り組むというよりは今後の学習のための重要な資料という位置づけです。
また、入試直前に活用することで、試験対策にもなります。
色々な会社から過去問題集が出ていますが、関東地区であれば「伸芽会」の『有名小学校合格シリーズ 学校別入試問題集』、「こぐま会」の『過去問とっくん』、『合格とっくん』、「理英会出版」の『そっくり問題集』、『志望校別 かんぺきドリル』が良く売れています。
関西地区であれば、「奨学社」の『【有名小学校】受験用問題集』、「理英会出版」が充実していて信頼がおけます。
また、「日本学習図書」の『学校別問題集』は過去・対策問題集の全問に、対策や試験ポイントのアドバイスを掲載してあるのが特徴となっています。
分野別の問題集
2つ目は、分野別の問題集です。
小学校受験のペーパー問題は、主に次の7分野「言語」「図形」「数量」「推理」「記憶」「常識」「話の記憶」に分類できます。
言語 | 何をして遊んだのか、何を食べたかなど。 しりとりや同頭音語、同尾音語など。 |
図形 | 鏡図形や点をつないで図形を完成させる問題など。 |
数量 | 数を数えたり、数の増減の認識、数を比較したりする問題など。 |
推理 | 平面図を四方からみた場合の形、仲間外れや仲間づくり、てんびんの次の動きなど。 |
記憶 | 複数枚の絵を見せ、形や名前、順番などを記憶しているかなど。 |
常識・挨拶 | 挨拶の仕方やマナー、季節ごとの行事、食べ物など家庭での日常生活での知識 |
話の記憶 | ある程度の長さの話しをして、それに関する質問に答えたり、絵を描く |
どの分野の問題が多く出題されるかは、学校によって異なります。すべての分野というよりは、5分野くらいから出題されることが多いようで、中でも全国の有名小学校のペーパーテストでは図形と話の記憶・理解が多く出題されているようです。
お子さんが苦手な分野があるようであれば、その分野に取り組んでみる、もしくは志望校で出題される傾向の分野に取り組んでみると良いでしょう。
単元・領域別の問題集
3つ目は、単元別の問題集です。分野別問題集をもっと細かく分けた単元や領域別の問題集です。
例えば、「空間と位置」「数と計算」「図形の合成・分解」などといったように分けられます。
苦手な分野のある方の強化やこの領域だけが苦手といった方には、こうした単元別問題集がおすすめです。
市販、オンラインで入手できる教材
書店やオンラインで入手できる小学校受験対策の教材から、ペーパー対策の教材、作業対策の教材、面接対策の教材をご紹介いたします。
ペーパー対策の教材
小学校受験において、避けられないのが「ペーパー問題」の出題です。
通信教育教材で不足している分野やワークのボリュームを市販のワークを必要な分だけ購入しましょう。
1冊あたりが1,000円しないものも多いので、コスト的にもお安く済みます。
基礎・基本問題集、分野・単元別の問題集、受験直前の問題集について、ご紹介いたします。
①基礎・基本問題集
最初は、基礎・基本の問題集から。できるだけ、分かりやすく楽しく取り組めるものからスタートしていきましょう。
初めから、あまり難しい内容ではやる気がなくなり、苦手意識も持ってしまいます。ステップアップして、難易度をあげていくようにしていってあげてください。
分野によって、得意・不得意があって、その理解度も様々なはずです。お子さんが理解していそうなのか、楽しんでいるのか、まるっきり理解できていないのかなどを観察してみましょう。
◎こぐま会の『ひとりでとっくん365日』は、「受験までの1年間、どんな順番で取り組む?」といった保護者からの声に応えた教材で、子どもが理解しやすい内容でまとめており、順序だてて学習しやすいです。
画像:こぐま会ネットショップ
『ひとりでとっくん365日』は全12冊あり、このシリーズで基礎学習から応用まで学習することができます。基本は1~8までです。
1冊ペーパー30枚で構成されいて、1日1ページ、1ヶ月に1冊のペースですべての領域をバランスよく学習できるのが特徴です。
「母親のための学習ノート」という指導書も付いていて、母親がどのように教えると良いかやこぐま会の他教材も掲載されていて、家庭での学習をしっかりサポートしてあげられます。
◎奨学社の「基礎からの有名小受験ワーク」は、値段が安いわりに分量も多く、コスパのいいワークです。
画像:しょうがく社
◎関西の幼児教室 奨学社『基礎からの有名小受験ワーク』は、入試必修問題を分野毎に基礎から集中練習できる入門編の問題集で、「A:お話の記憶/絵・図形の記憶」「B:図形・注意力/推理・思考」「C:比較・数量/知識・常識」の全3冊に分かれています。
そのため、基礎的な問題から始めたいと思っている方はもちろん、苦手分野の基礎問題を集中的に取り組みたい方にもおすすめです。
②分野別の問題集
ほぼすべてのジャンルを細かく網羅している教材を出しているのが、「こぐま会」と「理英会」です。ともに年齢ごとに分かれた領域ごとの問題集があります。
◎こぐま会の『ひとりでとっくん』は、その名前通りに子どもが一人で取り組めるように問題文がすべてひらがなで書いてあるB5サイズの教材です。
画像:こぐま会ネットショップ
単元・年齢別に分けられおり、全部で100冊あります。たとえば、点図形1、点図形2(4歳児~)、点図形3(5歳児~)といったように同じ単元の名前でも基礎的な内容であれば4歳児~、応用であれば5歳児~と表記しています。
1ページに1問と進めやすい構成で、後半になるにつれ難易度が上昇していきます。
◎理英会の『ばっちりくんドリル』は、すべての単元が基礎編と応用編に分かれていて、子どもが本番の試験の練習に近い形で取り組みやすいA4サイズの問題集です。
画像:理英会出版
年少児から年長児を対象にした「基礎編」と、年中児から年長児を対象にした「応用編」の2種類があります。
理英会は、問題が漢字表記になっていますので、親と一緒に取り組む必要があります。
◎ピグマリオンの『能力育成問題集』は、特定分野の思考力をスモールステップ方式で難しいものをどんどん解けるように考えられています。
小学校受験向けというよりも、小学校受験にも使える問題が多い、「心と能力を同時に育てる」独自のピグマリオンメソッドを基にした問題集です。「指先能力」「空間能力」「図形能力」「数論理力」「言語能力」の6領域を網羅する形で作成されています。
点をつないで立体を描く問題が多く、空間の概念を身につけられるでしょう。
画像:PYGLI
③受験直前の問題集
◎こぐま会の『領域別毎日トレーニング』は、入試の2週間前から入試の前日までの受験直前期にできるように、日にちも記載されています。
画像:こぐま会ネットショップ
図形、記憶・推理・常識、分類・言語、未測量・位置表象、数の操作の全5冊は、1日3ページやると入試前日に終わるように作成されています。
時間制限も設けられているので、本番を意識して時間も意識して時間内にできるように挑戦してみてください。
◎理英会の『家庭学習セット』は、入試本番に向けて総合的な学習ができるように編集された教材で、すべての問題の読み上げ音声をCD付きの問題集でWebページ上で配信してくれているのが特徴です。
画像:理英会出版
全領域対応の「家庭学習セット」は、難易度順に『家庭学習セットA』(入門)→『家庭学習セットB』(基礎)→『家庭学習セットC』(応用)3冊に分かれ、ステップごとに進めていくことで直前対策ができます。
1冊は30問構成になっていて、読み上げ音声には時間制限ありなので、親がそばにいなくても「集中して聞き、時間内に問題を解く」ための対策が家庭でできます。
また、ペーパーテスト対策だけでなく、「制作課題セット」もそれぞれ含まれています。切る・塗る・貼るなどの制作に欠かせない基礎技術が身につき、必要な材料が同梱されているので、いつでも取り組むことができます。
作業対策の教材
◎こぐま会の『うんぴつ・ぬりえ れんしゅう』は、指示通りに線をなぞる、濃淡をつけて色ぬりする・・・などの作業して解決する能力の対策ができる教材です。
画像:こぐま会ネットショップ
決められた時間内に的確に、「運筆」や「ぬり絵」をする問題は、しっかりと練習しておく必要があります。指示をしっかり聞き取り、作業の意図をしっかりつかむ(聞く力)と限られた時間内にできるだけたくさん作業できる(集中力)を養っておきましょう。
◎理英会の『ピクニックボックス』は、手先の巧緻性を育てるための教材です。
画像:理英会出版
『ピクニックボックス』には、「うみへ いこう」(基礎編)・「まちへ いこう」(応用編)・「やまへ いこう」(発展編)の3種類の制作課題集があります。
面接対策の教材
◎奨学社の『面接・口頭試問ワーク』は、面接・口頭試問の練習を分野別に実際の入試と同様に、家庭で練習できるワークブックです。
画像:しょうがく社
3冊セットで、『面接口頭試問ワーク A』は、お話の記憶/絵・図形の記憶、『面接口頭試問ワーク B』は、図形・注意力/推理・思考、『面接口頭試問ワーク C』は、比較・数量/知識・常識 の対策ができます。
「基礎問題」「発展問題」「関連問題」まで、豊富に練習できます。
◎受験専門サクセスの『小学校受験 面接ガイド』は、学校別の面接資料&受験のワンポイントアドバイスを収録した面接対策教材となっています。
画像:受験専門サクセス
「試験官はどのような点を知りたくて面接をするのか?」「面接にあたって具体的にどんな点に気をち7ければいいのか?」について事例を交えて徹底的にガイドしています。DVD教材となっているため、映像で面接のイメージを掴むことができます。
各学校の面接での質問やペーパー試験での出題例もCD-ROMに収まっています。
※「東京編Ⅰ~Ⅳ」「神奈川編」「埼玉編」「千葉編」「大阪編」「京都編」「兵庫編」があり、それぞれのDVDごとに掲載されている学校は異なります。