1歳児に「数字」を教えていきたいとお考えでしょうか?
こちらでは、1歳児の子が数字のお勉強にはどのようにしたらいいかお伝えします。
数に親しんでもらうことを大切にして、楽しく取り組んでいきましょう。
1歳の数字の勉強方法のコツやポイント
1歳児への「数」を教えるタイミングや数に親しむための勉強方法のコツやポイントをお伝えしていきます。
ベストタイミングは?
1歳半くらいになると、人差し指だけ1本突き出して「1」を表す指差しポーズができるようになります。この頃には、個人差がありますが、言葉を発することができるようになる時期にもあたります。
「1」のポーズで、「いち」と言えるようになる頃です。
そうしたら、数のお勉強を始めるチャンスになります。数のお勉強を始めていきましょう。
数に親しむ機会を逃さず、習慣化
数のお勉強の最も重要なことは、いきなり難しいものから始めないことです。
大人にとっては当たり前のこととなっていても、1,2歳の子にとっては数の概念を理解することはとても難しいことです。
「数に強い子」、「算数が得意な子」にさせたいと早くから数を教えてあげたくなると思いますが、英才教育で失敗しがちなのが、数、つまり算数分野と言われています。
幼児期に「数」への苦手意識を持たせてしまうと、後が大変です。「算数は嫌い!」「数字を見るのはイヤ!」となってしまいかねません。
まずは、「数」に親しむことです!生活の中で数を意識してみて、自然にインプットしていくようにしましょう。
身近に数を見つけたら、ママやパパが声に出してみて「数」を聞かせる習慣にしていくことが大切です。
こんな時がチャンス!
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スモールステップで無理なく
1.数を数える練習
数を唱える練習は、1から数を数えるようにします。最初は、3まで。次は、5まで唱えられるようになったら、唱える数を10に延ばします。
10以降は、20、30という具合に、唱えられる数を段階的に延ばしていきます。
2.具体物を使って数える
最初は、実際におもちゃやおやつなどの具体物を使って、数を数える練習をしてみましょう。
指をさしながら、最初は「いち、に、さん」といっしょに数えてあげましょう。慣れてきたら、お子さん一人で数えさせてみてくださいね。
この時に注意したいのが、数えるものの種類は同じものとすることです。積み木とミニカーといったように違ったものではなく、ミニカーだけとすることで混乱させないようにしてあげましょう。
3.「数字を見ながら」読める
1~10まで順番に数を数えられるようになったら、次は「数字を見ながら」数える練習をしていきます。
「数字と数を一致させる」ことができるように、紙に書いた数字でもいいですし、身の回りにあるもの、時計やカレンダーなどの数を読んでみてもいいでしょう。
後ほどご紹介するマグネットに数字が書かれたおもちゃの「くもんの磁石すうじ盤」を使うのも、マグネットが好きなお子さんなら喜んで遊びながら数字を覚えていくのに役立つことでしょう。
NHKの「おかあさんでいっしょ」で人気の『すうじのうた』のように、数字を他の物に見立てた動画を見て、音と映像から覚えていくという方法もあります。
4.1対1の対応に挑戦
10まで数えることができるようになったら、正しく数を数えるための基礎「1対1対応」にも挑戦してみましょう。
2つの種類のものを対応させることで、数をきちんと認識するというのは難しい取り組みです。「いち、に、さん、し、ご」という数詞と、「1、2、3、4、5」という数字が対応していることを「1つのものの上に、1つのものを置く」で学んでいきましょう。
たとえば、イラストの上に「いーち、にー、さーん・・・」と数えながら、おはじきを置いていきましょう。その子の好きなもの、ミニカーやぬいぐるみに一つについて、おはじきを1つずつ配るといった方法も楽しく学べることでしょう。
最初は、「1対1対応」で数えるところを見せてあげる。
それから、5までの数を一緒に数えてあげる→10までかぞえる。
⇒自分で3までを数える→5まで⇒10までといったようにステップアップして数える練習をしていきましょう。
焦らず、まずは1~3を教える
「数」は、1歳児にとって初めて出会う抽象的な概念です。
すぐには、理解できるものではありません。最初は、1〜3までの数を丁寧に、繰り返し教えていくことです。
焦らずに、数に関する声掛けをしていって、楽しく取り組んでいってください。
子どもが「数は楽しい」と思ってくれれば、自然と数に関する言葉もどんどん増えていきます。
幼児への数の学習については、こちらの記事もご覧ください。
勉強方法
数の暗唱で
数に親しむ第一歩は、数字の暗唱から。
よくやられるのが、お風呂の時に「あと10秒数えたら上がるよ。1、2、3…」と数えることです。
ここで気をつけたいのは、数も新しい言葉として覚えていくので、正確に伝えることです。
1~10までの数字の読み方には、音読みと訓読みの2通りがあるものがいくつかあるので、どの読み方で教えるかを決めて、その読み方で教えることが大切です。
4 | し | よ、よつ、よん |
7 | しち | なな |
9 | きゅう | く |
お風呂で使える数字のポスターを張るのもいいですね。100均でも手に入れることができます。
そのほかに、お風呂で使えるタイプの数字の絵本もあります。
『アーテック バスブックシリーズ すうじとよみかた』
画像:教材カタログ
絵本で
数字の入った本を読んであげるのもおすすめの方法です。
◆『かぞえてみよう』 ,白泉社 ( )
Suicaのペンギンや千葉県のチーバくんでおなじみの絵本作家による知育絵本です。
親子で遊びながら、数字や動物を覚えられる、はじめての「かず」に出会うための絵本です。
ぺんぎんさん、うさぎさん、りすちゃん…数えていくとあらら、動物たちが数字に変身、ラストは何と無限大!? になが~~く伸びる仕掛けつきです。カラフルではっきりした色の可愛い動物たちの絵なので、数に親しむにはピッタリです。
◆『ノンタンぶらんこのせて』 キヨノ サチコ (著, イラスト),偕成社
最初は、1・2・3までしかノンタンも数えられなかったノンタンが仲間たちと1~10まで数えて、10になったら順番をかわるというお話です。
◆『123かず : 指さし・指なぞり』おおた むつみ(え), 内山 晟(著), オオタ ムツミ(著), ひかりのくに知育教材開発室(編 )
動物写真を「指さし」ながら、1~3までの数をくり返し数えて、数の基礎を身につけていきましょう。数字をなぞることで、数の形を覚えていくこともできます。最後は10まで数えられます。
こちらの本で、数の概念、量の把握も教えてあげることができます。
そのほか、日常の暮らしの中で数を数えるような機会に、数の名前を覚えるようにしていきましょう
最初は、1~3の名前を覚えるところから。
元気に、リズムをつけて楽しく発声をして数に慣れさせてあげましょう。楽しく数えて、数字の世界を大好きになっていくことが第一歩です。
Youtubeで
楽しく元気にリズミカルに・・・というのは、なかなか難しいですよね。キッズ向けのYoutube動画には、数字が楽しくなる♪ような動画がたくさんあります。
この動画は、1~10までの数字の書き方を楽しく覚えることができます。
◆すうじかき | Write Numbers | すうじのうた | ピンキッツ童謡
知育おもちゃで
知育おもちゃで遊びながら、自然と数字のお勉強をしていくことができます。ご紹介したおもちゃは、自分で手作りをしていらっしゃる方も多くいます。
◆くまのひもとおし
カラフルで、大きさも異なるくまさんをひもに通していきます。
数を数えたり、大きさを比べたりできるため、色・数・大小・空間認識・比較・順序の6つの基礎概念を身につけることができます。七田式や英国のアンソニーペーター社の製品があります。
◆『くもんの磁石すうじ盤30』
数字が書かれた磁石のコマを、30までの数字が書かれている盤に並べていく『くもんの磁石すうじ盤30』もおすすめです。
コマを順番に並べたら、一つずつ指さししながら、数唱(数を読み上げる)するとよいでしょう。くり返し遊んでいるうちに、30までの数の並びが身につき、計算力の基礎となる数の感覚を身につけることができます。
子供はマグネットのピタッとくっつく感覚が楽しいので夢中になって遊んでくれます。
◆ドッツカード
ドッツとは英語で「点(dots)」のことで、数字が●の数で視覚化されているカードで、このカードを素早くめくって見せていきます。
ほとんどの幼児教室で取り入れられているのがフラッシュカードの一種で、七田式やくもんなどから出ています。
ドッツカードは、0歳から3歳までの間は毎日見せた方がいいとされています。といっても、「子供がやめたくなる前にやめる」というのが鉄則です。
くもんの『かずカード』は、1~50までの数字を学ぶことができます。カードの表面と裏面を見せて、お子さんといっしょに数を唱えることで、数をかぞえる力や、数字の並び、数と量の関係を身につけていくことができます。
画像:くもん出版